2017-06-17

[ride] Oda / Garmin Fenix-5

あれから1年、そして再びの大垂水

Route : 浅川→大垂水→相模湖→大垂水
Distance : 80 km
Food intake : ジェルx2、おにぎりx2、ドリンクx3


ほぼ1年ぶりの長距離ライド(といっても、ただの80 km)。
今日ははじめてgarmin fenix 5を使ってログをとるという副次的目的もあって、若干ワクワクする。



3年前のある日、私の誕生日にあわせて職場でちょっとしたサプライズパーティーをしてもらったあと、Birthday PTOをもらってヒルクライムコースへ行った。考えてみれば、子育てが本格化してから山へ丸1日かけて繰り出すことなんてなく、久しぶりのマトモなライドは、それなりに感慨深いものだった。それ以来、5月にはBirthday PTOをもらって、山を走るという習慣が続いている。

これがいわば、今の私にとってのパフォーマンスの年変化の指標(ベンチマーク)だ。殊更だが、この数年は通勤ライド以外に、ロードバイクには満足に乗れなくなってしまっているわけで、まとまった距離を乗れるこの1日には、ちょっとした意味がある。そう、体力の衰えがあるかって、チェックするイベント的な意味が...。

最初の年は、大垂水から、藤野、そしてラピュタ坂を目指す予定が、ラピュタ坂への道を失念して、そのままリバースした。次の年は和田峠だ。ナドナド。今年は、どするかな? まあ大垂水を超えてからどうするか考えればいいや、とゆるい予定でスタート。

さて、主観的な自己評価となるが、心拍パフォーマンスには衰えは感じなかった。筋力は若干ダウンか横ばい、ただし、上半身の体幹の持久力はめっきり落ちていると感じた。単純に言うと長距離の乗車姿勢に抵抗力がなくなっている。この辺は課題といえば課題、まあ、通勤で片道1時間が習慣なんだから、仕方がない。

Tool的には、Garminの心拍モニタのおかげで、効果的な負荷域で走ることができた。タイム的にはダウンしていない。逆にオーバーペースとなったようで、軽くハンガーノックの前兆を感じた。その辺もトレーニング習慣の問題ですね。

そんなわけで、無理をせず相模湖まで出てから、リバースした。裏大垂水は表よりも斜度がゆるいので、心拍を見ながら程よいゾーンを維持しすると、すごく簡単にペースが作れた。


Garmin Fenix-5を使って2週間
カタログで謳われている通りの機能を効果的に使えている。デザイン的にシックだし、高級感も感じるし、気に入った。硬い職場でなければオフィスにも使える。そのままトレーニングにも連れて行ける。つまり、どこにでもOKである。

オンラインのToolであるGarmin Connectではinfo-graphic的にデータが表示されるので、ログを視覚的に楽しめる。職場でも日常的にさまざまなKPI (Key Performance Indicator) を扱っていて、デジタル的に指標が見えることの重要さはよくわかっているつもりだ。
私が思うに、ロードバイクに乗っている奴の大半は、自分の体のデータがinfo-graphic的に見るのは好きなはずだ。(もちろんそれは自転車乗りに限らない。)そして、デジタル・データとして見える世界を小さなデバイスにもちつつ、自然の中で膨大なアナログデータのシャワーを浴びて、自分の感覚・運動系や意識系を接続させていくようなところに、何かがある。あとは、ほんの少々の野性味のスパイスがあるのも悪くない。

普段はライフログだけオンにしており、bluethoothでのPC連動はカットしている。トレーニング時にだけGPSをオンにすれば、普段使いをしていてもバッテリーの消費もそれほど気にならないレベルだ。あとは1年、2年と使っていく中での耐久性がどうかという点も評価が必要だが、おそらく問題なさそうだ。

これは買いである。







2017-05-12

Scherzo of my heat beat

3年もブログ書いてない

少しぐらいは近況を書こう。ロードバイクに乗っているかといえば、なんとか通勤時にちょっとのれているぐらい。週末にロングに出る機会はなくなってしまった。現状維持が精一杯かな。なんちゃってサイクリストである。それよりも、やっぱ子育てだ。子供達のことを考える方がプライオリティは高い。

しかしそれでも最低限のことはやっている。2年に1回はオーバーホールに出しているし、1年に2回はガラスコートワックスをしている。DURA-ACEホイールはいまも大活躍である。Tubelessタイヤは、これまで4~5種類を経て、いま使っているパナレーサーRACE A EVO3 [ALL AROUND]は、どうやらこれまでの人生で最高のタイヤだ。(PRO2 RACEぐらいの時代から最低でも10種類ぐらいは使ったことがあるかな。)

あまりパナレーサーのTublessタイヤが評価されているのを目にすることはないので、これだけは書いておきたいが、RACE A EVO3 [ALL AROUND]は良いタイヤです。本当はもっとトンがったマキシス・パドロネも捨てがたいんだけど、総合的なバランスはこっちが上。逆にIRCFormula PROは微妙に私のフィーリングには合わない。そりゃグリップ重視だとこっちなんだろうけどさ…。

まあ片道21km、通勤用としてはちょっと贅沢なホイールとタイヤを使って、傑作ハイブリッド・マシンBMC SLX-01を操る楽しさってやつを、まだまだ味わい尽くしていないのだ。




最近、ガーミン fēnix 5 sapphireを購入。こいつは素晴らしい。通勤ライドをどうにかルーティンワークにしている(私のような)猫かぶりオフィスワーカーにオススメだ。できればもう少し詳しく紹介したい…。

2014-09-23

Maxxis Padrone

チューブレスタイヤの交換記

DuraAceホイールに新調したのにあわせて、始めてチューブレスタイヤ(Fusion3)を使い始めてから、ほぼ1年ぐらいたつ。白状すると、ここまでほとんどノーメンテできていた。そろそろ交換しなければ…と思いつつ。

実際のところ、Fusion3がけっこうたくましくて、はきっぱなしでも、何も問題が無かったのであるが、チューブレスタイヤの脱着に若干躊躇していた部分もあった。なんか面倒そうね、と。

とは言えである。私は普通半年に1度、タイヤを交換するサイクルである。それが1年近くなり、いよいよサイドに亀裂が入ってきたので、そろそろ交換しないとよろしくない。タイヤの新調をかねて、チューブレスタイヤの交換に挑戦することにした。

選択した製品は、Maxxis Padroneである。理由は、ネット上での評価によれば私の求めているものに近いことと、ASAHIのネット通販で入手できるからである。失敗時に備えて3本を購入しておいた。

まずは確認

一応ネット上でチューブレスタイヤの交換に関する情報をチェックしてみるが、どうも「難しい」という声が目立つ。やり方のポイントは以下の5点に集約されるようだ。

  • ビード部分をきちんとセンターに落とし込みながら組み付けること
  • ビード部分が「上がる」ように、エアの充填は一気にやるのがコツ
  • フィッティングローションを使うと「ビード」が上がりやすい
  • レバーは避けるのが好ましいが、使うならば専用品を
  • リムにそって泡立つように空気漏れが発生するかチェックする

さあいよいよ換装といくか。うまくできるかなー。

想像以上に簡単
とはいえビード上げは…

これまでにフルクラムのホイールでクリンチャータイヤを組み付けるときに、どうしようもないぐらい苦戦した経験がある。Pro3RaceやGP4000sなどだ。まだヘタクソだったのだから仕方ないのだが、それはもう嫌になるぐらいだった。何度もやっているうちに、少しはマシになってきたものだが、なんにせよ、私はタイヤ交換という作業が得意な人ではなく、むしろ下手な部類だと自分では認識していた。

ところが、Dura-AceにPadroneの組み合わせで今回始めてチューブレスタイヤの組付けをやってみて、驚くほど簡単に装着できた。おそらく5分か10分か、その程度である。
Maxxisがよいのか、Dura-Aceがよいのか?
これならば出先での作業となった場合でも焦る必要はなさそうだ…、と確信した。

ただし「ビード上げ」というやつには少々手こずった。タイヤを装着させて、実際にフロアポンプで空気を入れようとしたら、スカスカで空気が入らないのである。

特にバルブ近傍の内部造形の凹凸にビードが密着せず、内圧がかからないのだ。
内圧によってビードを密着させる仕組みであるが、ポンプで内圧をかけると空気が抜けるというジレンマに陥る。

フロントについては、深く考えずに、ひたすらポンプを出鱈目に上下させていたら、そのうち自然にビードがリムに「くみついて」空気が充填された。しかし、リアは出鱈目作戦が成功せず。そこで、しばし熟考…。

何となく思いついて、CO2インフレーターを使ってみた。そうしたら、一発であった。1秒で8気圧まで上がっており、ビードも一瞬で上がっていた。チューブレスタイヤとCO2インフレーターの相性は最高かもしれないな。

Padroneの走り心地は?

完全スリックトレッドである。手に持っただけで、特徴的な感じがする。しなやかそうで、マイルドで、コシのある感じ。そして、ウェットではいかにもグリップしなさそうである(笑)。私が欲しかったタイプのタイヤだな。

実際に装着して走ったフィーリングも、まったくそのままだった。空気圧を落としても、それほどモチっとせずグリップは上がらなそう。むしろ軽さとマイルド感に振っている。空気圧を上げたところでは、クリンチャーに特有のカチカチ感よりも、しなやか感が感じられる。体重をかけると軽いバウンス感がかえってきて心地よい。グリップはリニア、つまり限界まで地面に食らいついてがんばるというよりは、路面のごつごつをほどよく切り捨てる感じだ。うん、私が欲しかったタイプのタイヤだ。(笑)しかし雨の日はいかにも滑りそうな匂いがぷんぷんする。あー分かりやすくて素晴らしい。

チューブレスタイヤの評価ってどうなのだろう
私の使用環境は、通勤で片道23km、雨の日は乗らず。職場では半日陰で保管である。Fusion3は、1年近く、エアーを注ぎ足して使用する以外はノーメンテで何の問題もなかった。これまでに使っていたタイヤとヒ比較しても寿命は長いと思う。

脱着については、不安は全くの杞憂であった。少なくとも、Dura-AceとPadorneの組み合わせは、固いクリンチャータイプのものよりは断然はめやすい。私の場合は容易ですらあった。

ただしビード上げについては、確実に行うためには、何らかのソリューションが必要。相性の良いフロアーポンプであれば解決するかもしれない。私ならばタイヤの脱着の際には迷わずCO2インフレーターを使う。多少のコストになるが、むしろらくちんであり、この気持ちよさは代え難い。

走行性能は、Fusion3、Padrone、ともに雑誌などでインプレされている内容と同感である。額面どおりといってよいだろう。

すなわちメンテ性、走行性能、ともにいい感じである。「いずれはチューブラー」という気持ちがまた少し遠のいたようだ。チューブレスタイヤは、まだ1年程度、2製品を試しただけだが、私にとってもはやデフォルトになったようだ。




2014-08-24

Hongkong Boat Party!

香港での週末


ボートパーティに参加することになりました。(というか、これが今回の香港出張の主目的です。)

このパーティは、私の職場の(香港チームが)毎年夏に主催しているパーティーで、船(ジャンク・ボートという)を1日借り切って沖合に出て、どこかの島とビーチまで行って、1日のんびり過ごすというものです。

参加者は20人ぐらいです。まずは埠頭で待ち合わせて、ボートに乗り込みました。 

どんなボートかというと、底部にキッチンやトイレなど、1階はバーと、ベンチとかテーブル、カウチなど、2階には屋根付きのカウチなどがあり、各自好きな場所で、海を見たり、寝転んだり、お酒を飲んだり、自由に1日過ごすというスタイルを楽しむことができます。


香港を出て島嶼沿いに進んでいきます。


30分ぐらい航行すると、無人のビーチが見えてきました。
そこで錨をおろして沖合に停泊。

ここで何が始まったかというと、ボートの2階から、海へのジャンプ大会。
一応みんな「ビーチに上がるつもり」なんですが、そのためには船から降りないといけない。

じゃあ、ジャンプするしかないでしょ?
というわけで、みんな勢いよくドボンドボンと海に飛び込んでいきます。


しかし、ここまでにすでにみんな、結構飲んでいるんですね。
そんな状態であんな高い場所から、海に飛び込んで大丈夫なの?という私の心配をよそに、私も誘われるがままドボン!しました。


1回目は怖かったけど、楽しかったので、23回飛んでみた J


ビーチに向かって泳ぎ始める。そして上陸。

そのあとビーチでは、みんなバラバラに遊んでいました。
同僚のYさんは、飛び込んだ瞬間に酔いが全身に回ったと言って、ビーチでひっくり返っていましたが。(普通、そうだよね。)

お昼になり、おなかが減ってきたのですが、船に泳いで戻らないといけません。結構大変。


ボートに戻ったら食べ放題の準備ができており、私はデッキでおいしく頂きました。



そのあとは昼寝をしている人、バナナボートで遊ぶ人、お酒飲んで騒ぐ人、めいめい好きなように時間を過ごして、夕方に、また香港島にまで戻りました。


日焼けでひどいことになったけど、香港の週末を満喫しました。

HongKong day

出張で香港に来ました。

会社の香港オフィスに顔を出して、現地のチームとミーティングをしたり、そのまま通常業務も並行するというパターンです。

こういう風な、ちょっとしたリロケーションの時って、社内の統一アカウントで、世界のどこのオフィスに行ってもサクッとPCを使えるのはありがたいですね、、、。

さてさて、ホテルはワン・チャイ。職場はセントラルなんで、ワン・チャイ、アドミラルティ、セントラルを行き来するというパターン。


そんなに迷うことなく、市内を行き来できました。

お昼にはランチタイムをかねてちょっと散策。




坂道のおかげで、面白い構図のいっぱいある街です。


 * * *

日中は観光する時間もないので、夜になってから、買い物とちょっとだけ観光に出発することにしました。

まずは現地のスタッフに教えてもらった、7号ふ頭 (Pier) でスターフェリーに乗船し、対岸のハーバーシティへ行きます。

洋上から見る香港島。



ハーバーシティでは少し買い物をして、あとは市街地の有名なショップを散策。


そのあと、今度は地下鉄を使って香港島→アドミラルティにいき、そこから山頂電車トラム駅まで徒歩。トラムでヴィクトリア・ピークの山頂まで登りました。夜景目当てなわけですが、駅は観光客ですごく混雑していました。

展望施設のある、山頂のセンターのなか。















香港の夜景。











超混雑の中、苦労しますが、一見の価値はあります。
でも、、、、私的には、まあどうかな、という感じかな。
高層ビル群の夜景ならば、NYのロックフェラーセンターの夜景は、本当に360度がビルの渦なので、スケール感が違います。(そして、ロックフェラーセンターは、エンパイヤステートビルと異なり、ガラス窓や金網がないので、ライブ感があります。)ビクトリアピークの夜景は、ほんの1方向だけ。

あと、私にとっていつまでも心に残る夜景は、こういう煌びやかな光の世界よりも、パリのシテ島の河岸のような、ネオンがポツリポツリ、と薄暗く夜を照らしているような夜景だったりします。

2013-10-16

WH-9000-C24-TL MOU


OHに合わせて
新調したホイールで
2週間ほど走ってみているが、
すこぶる気に入っている。

忘れないように、
自分用にちょっと
スペックをメモしておこう。
あと簡単なインプレも。




Memorandum of Understanding (MOU)
スペックと基本形状についてのメモ

基本的な特徴
フリーハブボディ材質チタン
ハブ軸材質アルミ
リム材質アルミ / カーボンラミネート
リムサイズ 622 × 15C(700C)/:20.8mm/高さフロント21mm、リア 23mm
スポーク本数 フロント:16 本、リア:20
スポーク形状エアロタイプ、2.0-1.8-2.0
推奨タイヤ幅:20 ~ 25mm
対応カセットスプロケット:10/11 スピード
平均重量フロント:630g、リア:824g(合計 1,454g)


ベアリングの基本的なモデリング
上には上があるのだろうが、
私にとってはDAのベアリングは
最高に上品なフィーリングだ。


カップアンドコーンタイプの基本的なモデル図。
(一般的なベアリングとの比較)

フリーハブ
いわゆるラチェットは、「音」によって
ハブの状態をもっとも直接的に感じさせる部分。



これまでのフルクラムのハブは、ガラガラジャラジャラと音がして、うるさかった。(歩行者を威嚇しているみたいですいません、ハイ。)

それと比べるとマイルド。野生な音が普通になったみたいで、ちょっとさびしい。
ただ、音の響き方が、速度やその他の条件によって、結構変わるようだ。この個体のみの問題? グリースの状態(ムラではないと思うけど)のせいのようにも感じるが...。

ハブ軸
これまでのモデルと比べて、軸としては若干太い部類だろうか。
クイックリリースからの圧力の影響を、ハブ軸と分離させている。
また、玉当たり調節を簡単にできるアジャストメント・システムを採用している。




ベアリングのグリースアップをどういうスケジュールでやってみるかは、まだ考え中。

ショップで聞いた所によると、水没させるような使い方をするのでなければ、それほど神経質になる必要はなく、半年~1年ぐらいは余裕だろうとのこと。

となると、ハブのメンテは予想したほどアクティブに自分でやる必要はなく、ショップでのオーバーホールのタイミングを基準に考えればいいのかもしれない。

リム断面
Tubleless仕様のため、当然ながらリム穴はなく、リムテープは不要。
専用のニップル回しが2本、付属していた。



スポーク穴のスレッド部分、タイヤと密着するリム側面のツメ、それからリム外周面の湾曲(くぼみ)形状のイメージ。

タイヤがリムに接する側面(サイドのツメ部分)の形状は(意外と?)TLとCLで変わらず。
ただし、いわゆる「タイヤを落とす」センターのくぼみは結構異なる。TLの方が溝型にしっかりと際立てているようだ。これはタイヤの組付け時において、よく把握しておいた方が良いかもしれない。

 * * *

長期的なメンテナンスの方向性も
ちょっとずつ詰めていく予定。

2013-10-14

BMC SLX-01 -- 6年目のOverhaul


(4+)2 years since last time

久しぶりにオーバーホールに
バイクを出した。
前回は2011年の秋だったから、
2年ぶり。
バイク自体としては
6年目となる。

進化の激しいロードバイク業界。
BMC SLX-01も、
そろそろビンテージと言っていい
ぐらいじゃないだろうか。

しかしこのバイク、
ぜんぜんキレイである。
多少は汚れもついてきたが、
予想よりもはるかに好調な
コンディションをキープしていると思う。

購入当時からガラスコート
Blissを使い続けたのも、
おそらく奏功しているのだろう。
これを使ったのは正解だったと思っている。

Ultegraのコンポーネントにも不調はナシ。
この調子ならば、まだまだ何年も乗れそうだ。

そして、たとえ新製品のバイクが
毎年登場していても、
このバイクの性能に全く不満感はなく
むしろ未だに再発見がある。
まだ味わい尽くしていないなあ、と。

まだだ、まだ終わらんよ。
ってことで。

 * * *

さてOH。この数年は、
車体に特にトラブルもなく
ショップでのカスタム項目は
特になし。

強いて言えば、
フロントブレーキの
シューホルダーの先端が
フロントフォークに接触
「したかもしれない」痕があり
気になっていた。

念のための対応として
フロントブレーキユニットを
組み付けるボルトに、
スペーサーを1枚つけてもらった。

あと、今回はバーテープの
趣向を変えることにした。
これまでは薄くてダイレクト感のあるものを
選んでいたのだが、どうもグリップしにくくて、
ショップのIさんに相談。
「ツルツル・フカフカ系が良いでしょう」
とのおすすめにより
Lizard Skinsをチョイス。

これがナイス!
ギュッと握った感じが手になじむ。
しっかり握るためには
ソリッドかつダイレクトな
方が良いと
勝手に思っていたのだけど、
逆に、フカフカ系の方が
ハンドルを握る手が
ブレないし安定するね。

* * *

もう一つのメインテーマはホイールである。
今回はOHの機会を利用して
ホイールを新調することに決めていた。

ショップのIさんに事情を説明。
(私は、彼の隠れファンなのである。
彼にマシンを組んでもらえる
というだけで満足なのである。)

もともと、Campagnoloの
SciroccoからEurusあたりまで、
Shimano UltegraからDura-aceまで、
その他、予算や性能を含めて、
幅広く想定していて、自分では決めかねていた。

で、ショップで相談、、、

で、最終的に
Dura-Ace WH9000 C24 TLに決定。

OHが完了したら、
新ホイールで組み付けてもらうことにした。

 * * *
Duraホイールで試乗

ということでOH完了。
バイクを受け取った足で、
そのまま試乗をかねて
直近の劇坂へ直行!

モグサ坂とイロハ坂である。


結果は最高である。

現段階で150kmほど走行してみたが、
Tubelessタイヤの特性もだいぶ理解できてきたので、
ホイールの性能を切り分けて
感じることができるようになってきた。

とにかく反応がピュアで、
自分もピュアにしてくれそうなところがある。
否、自分がピュアになれば
その分だけピュアな反応を返してくれるというべきか。

とにかく気持ちいい
きびきびとした
フィーリングがかえってくる。

パリッとした固さという意味での
爽快感ではない。

ややバネのあるフィーリングが
基本にあるのだけど、
前後方向でも、左右方向でも、
芯がはっきりしている。
おそらく私のバイクのような、
やや固めのフレームには相性がいいようだ。




2013-07-29

9W (New York)


ニューヨーク9Wへ

前回に引き続きニューヨークロードバイク記。いまニューヨークのサイクリストのなかでは、マンハッタン島からハドソン川沿いに北西に伸びる道、9Wがトレーニングやロングライドのメッカになっているらしい。JさんはじめImaichi Cyclingの皆さんと一緒に9Wを走ることになった。

待ち合わせはセントラルパーク
まずはセントラルパークを1周弱。左右のコーナリングと、ちょっとした暖斜面があって飽きない。道は自動車2車線ぐらいの幅があり、ロードバイクで巡航していてもまあまあ余裕はある。(ただし、ジョガーも多いので、それなりに。)気持ちいい。



9A、ハドソン川東岸を北上
市街地を抜けてハドソン川の岸沿いに北上、マンハッタンを抜ける。アメリカでは初走行なので、右側走行とか、信号左折になれるまで少し気を使うが、先導してくれているTさん、Oさんを見ながら走っていると徐々に慣れてくる。



GWB(ジョージワシントン橋)で渡岸、9Wへ
道路が橋に接するポイントは道路状態が自転車に向いていないので、ちょっとだけ、う回路を使って仕切りなおしてから、橋の遊歩道にアクセスする。(日本でも、こういう構造はよくありますね。)橋のうえは遊歩道なので、歩行者がいれば徐行。橋を渡ると都会の喧騒がぐっと静まる。

9Aを離れて、病院の右側を通る

 GWBからマンハッタン方向

サイクルショップSB
アメリカで初めて見た、いわゆるロードバイクのプロショップSB (Strictly Bicycle) ガラス張りの店舗と広い駐車・駐輪スペースで、しいて言えばNalsmaみたいなモンだ。やあ、サイクリストがいっぱいいる。いろんなチームが集結地点に使っているようだ。ここでさらに集合を兼ねて休憩。Oさんが親切に準備してくれたドリンクを飲み干す。



まずはHenry Hudson Drive
人がそろったところで出発。往路は9Wそのものから開始せず、9Wの東側を並走するHenry Hudson Drというの森林コースを使う。この道からしてやられた。私のロードバイク人生の中でもトップを争うほどの良道である。左側は堆積層の崖、右側も斜面になっていて、下った先にはハドソン川が見える。基本的に深い森で、日影が多い。交通信号や看板なども一切なし。自動車の往来もゼロ。道幅は1.5車線ぐらいと理想的な環境である。素晴らしすぎる、、、。


奥の坂道へ
Henry Hudson Drから、Alpine Approach Roadに切り替える地点に到着。ここでそのまま直進せずにヨットハーバーのようなところに降りる坂を下る。ここは通称「奥の坂道」を仲間の間で呼ばれているそうで、この坂道をプチ・タイムトライアルの起点に使うらしい。確かにそういう感じである。正確な数値は忘れたが、私のフィーリングでは10%が4kmぐらい続く感じかな?


皆さん早いので、どうにかこうにか後ろに遅れながらもついていく。600mmのTrekが重い。というか重心の位置が一向に分からず、左右に振っても、ダンシングしても、なんかスカスカする、、、、。

ハドソン川の絶景ポイントへ
その後9Wをかすめつつ、コロンビア大学敷地の入り口付近で右折し再度、森の中に突入。こんどはガレ場の林道で勾配も険しい。これは2kmぐらいだろうか。



それを突破した先は、ハドソン川に面した断崖絶壁のうえだった。これは中々の鳥瞰で、疲れも吹き飛ぶ。みんな一時休憩。Oさんの新型ドマーネと一緒にパチリ。(かっこいいな)





その後、再度ガレ場を通過して、9Wに復帰。ここからは大型幹線道路でのクルージングモードに入る。やはり、ドラッグさせてもらえるとありがたい。

Piermontに到着
今回の目的地は、マンハッタンから40kmほど北にあるハドソン川河畔のPiermont市。



Piermont Bicycle Connectionというショップでバイクを止めて、店内でくつろぐ。サーベロの新型マシンやBMC TM01なんかが並ぶ。心地よいショップで、いろんなサイクリストが集っていた。Gypsy donutというドーナツをほおばって休憩。





この先、さらに北上すればBear Mountainがあるという。そこもまた絶景ポイントでサイクリストにとっては最高のコースらしいのだが、マンハッタンからは往復160kmコースとなる。ちょっと厳しいね。いずれ挑戦するぞ、、、と心に決めつつ、皆さんと帰路に就く。

帰りは9W一本でクルージング
帰りの9Wは、ややアップダウンをこなしながらも全般的には下り基調。マドンのJさん、CAAD10のKさんにダブルアシストしてもらって、それなりに気持ちよくクルージング。ああ、こんな日が月に1回でもあればいいのに、と思いながら景色の流れを楽しむ。

全般的に9Wは、片側2車線プラス予備の1車線がある国道で、車の往来はそれほど多くない。サイクリストは大量に発生しているが、トレーニングであってもカーボンチューブラーを履くようなシリアスなライダーの比率が高いと感じた。

帰りはあっという間である。往路と同じくサイクルショップSBでいったん休憩し、それぞれ解散。私は3人のグループでマンハッタンにまで帰る。

マンハッタンに入ってからは、ハドソン川東岸の小道を走る。ここは観光客が多い整備された公園という感じで、高速に走るようにはできていないが、ふつうの人がサイクリングするには丁度いいだろう。そのまま海の方向に南下し続けて、最後には69th StreetのあたりでOさんと遅めのランチ。



最後に、セントラルパークに入って自転車を返却。Oさんと分かれて私は地下鉄でPark Av. 39thのホテルへ帰還。これでも15時前である。シャワーを浴びてゆっくりしても、もまだ夕方の時間がある。

いい一日であった。



Bike and Roll (New York)


ニューヨークでロードバイクに乗る

仕事の関係でニューヨークに行くことになった。ほんの短期間だけど、せっかくなのでニューヨークでロードバイクに乗ってみようと思い立った。

そこで最初に思い浮かんだのが、大学時代の畏友Jさん。彼については、Road in New Yorkというブログがあって、私も愛読しているのだが、要点をいうと以下のようなスバラシイ人である。かねてよりリスペクトしているJさんとの再会もかねて、NYに行くときは彼と会おうと決めていたのであった。

 Road in New York
厳冬の長距離ライド in ニューヨーク: まとめ
セントラルパークでのタイムアタック
肋骨損傷ブルベ
自転車の国への切符
UCIアマチュアワールドチャンピオンシップ


さっそくJさんに連絡してみたところ、快い返事が。ライドの日程、コースなどいろいろと提案してくれた。また、チームImaichi Cyclingのメンバーにも声をかけてくれることになった。

さて、そうなれば必要なのは現地でのバイク調達である。今回はPTO (Paid Time Off) の取得に失敗してしまい、バイクに乗れる日は週末の1~2日程度だ。となると現地でレンタルするのが一番手っ取り早そうだ。

Jさんに相談するとBike & Rollという自転車店を紹介してくれた。ニューヨーク・マンハッタンのあちこちに店舗があり、レンタルを行っているらしい。さっそくウェブをチェックしたところ、だいたいコンフォート:44ドル、クロスバイク:53ドル、ロードバイク:69ドル(いづれも1日)ぐらいが相場らしい。モデルはTrekのアルミモデル (Trek 1.5) 。ふむ、これならなんとかなりそうだ。

Bike and Roll -- ロードバイクのレンタル料金


出発地点は同店のセントラルパーク西口にある、Tavern on the Green (West 67th Street at Central Park West) という場所に決定。セントラルパークのなかでちょっと広場になっている場所である。早速オンラインで予約をする。予約証を印刷しておく。あとはヘルメットとジャージをスーツケースに詰め込んで出発するのみ。ペダルはフラットで我慢することにした。

 * * *

そして当日

ニューヨークのホテルは、Park Av. 39のあたり。Bike & Rollは8AMから開いているので、7:30ぐらいに出発。自転車に乗るような格好で地下鉄に乗るのもはばかれるかな、と思ったのでタクシーを使う。早朝は道もガラガラで、10分もかからないぐらい。

ニューヨークのど真ん中でいきなりジャージ姿でうろつくのもどうかと思ったのは全くの杞憂。セントラルパークに入ったら、ちょうどロードバイクのレースをやっている最中で、ゴール地点を見ることができた。レースに関係ない人も含めたら、100人ぐらいはロードバイクを走らせていた。心が躍る。



そしてBike & Rollの店舗を発見&到着。しかしなんかイメージと異なり、なんとも素人くさい雰囲気が漂う。これはバイクショップというよりも、観光客向けの露店サービスのような感じだ。この時点で視覚的に50%ぐらいは猜疑心に捕らわれる私。



開店準備をしていたドレッドヘアーのお兄さんに、予約証をみせて「乗せてくれ」というと、奥の倉庫に連れていかれた。なるほど、Trekのロードバイクが詰め込まれているぞ、、、なんか無造作に。サイズを適当に選んで渡してくれた1台は、バーテープもみすぼらしく、反射板もひん曲がったような代物だった。

まあ走れればいいやと思いつつリアタイヤを握ってみるとブカブカ。例のお兄さんに「これ大丈夫なの?」と聞いたら「平気平気!」みたいなノリ。自分の感覚では5 BARぐらいだなーと思いつつ、ともあれバイクを受け取って、店舗の近辺で試走した。

サイズ、ハンドル位置は思いのほか良好で、左右に振っても重心の位置を感じることができた。もしビンディングペダルだったら本気で踏めそうな手ごたえ。車体が重いので反応は悪いが、どうにかなりそうだ。ただ、やはりどうも悪い予感がするので、もういちどドレッド兄ちゃんに、タイヤをぐりぐり握りながら、「ほら、これじゃあ空気圧が足りないよ、もうちょっと入れて」とリクエスト。

するとドレッドさん、何を思ったか、携帯ポンプを取り出し、後輪のバルブにスポっと差し込んで、スカスカと空気を入れ始めた。(なんで、携帯ポンプなの??) そのへたくそな手つきに空気がプシューっと全モレ。あわれフラットタイヤに。「アワワ」と思いつつどうするのか見守っていると、なんと奥から大サイズのバイクを持ち出してきて、「こっちは整備ができているから、これに乗ってくれ」という。

なんだ、この男はチューブ交換できないのか?と思って確認したら、オイオイ、600ぐらいのサイズではないか。「ちょっと待って、そっちの自転車を使えというのであればホイールだけ変えてくれればいいから!」と言ったら「いや、オレさ、ホイール変えられないんだよ」との返事。

ガーン。(というか、この返事予想していた。)

しかたがない、Can't help it… 多くを望むのはやめよう。この600のバイクで走れればいいじゃないか、と自分に言い聞かせている私。横で彼がシートポストの高さを調節してくれている。しかし、レンチの回し方が逆だよ、、、。ものすごいバカ力で締めこんでいる彼。

その時、本日お会いした一人目、Oさんが到着。Oさんが開口一番。「回すの逆ですよ」「え?よく知ってるね」「まあ毎日やってるからね」とまあ、一事が万事である。

そうこうしてようやく出発。このバイクも結局5 BARぐらいの感覚だったのだけど、パンクすることはなかった。

 * * *

走り終えて

再びBike & Rollの店舗に帰ってきてバイクを返却。すでにオンラインでカード決済しているので、特に金銭をやり取りすることもなく終了。めでたしめでたし。

ニューヨークでのバイクレンタル

結局メンテナンスされていないバイクを載るという状況に、どこまで対応できるかという問題になる。私の場合、いざとなったら最低限のリペアキットを持っている仲間がいる、という感覚と、それでもだめならばタクシーにでも載せて帰るという気持ちがあって、結果的には出張の一日をバイク・デイに割り当てることができたし、実際にとてもエンジョイできた。

ただ、ホイールを変えることすらできないスタッフの店でバイクを借りるのである。そのあたりのリスクは十分すぎるぐらいあるので、万全の態勢でなければ、クロスバイクでマンハッタン島の中をぐるぐる走るぐらいにとどめておくほうが良いだろう、と思った。私的には、一緒に走ってくれた方々に感謝感謝、である。

以上、ニューヨークのバイクレンタル体験記。私のように出張でニューヨークに行ったついでにロードバイクに乗りたいなーという人に参考にあればと思う。at your own riskという部分は十分にあるが、それでもニューヨーク郊外の道は最高であると言っておきたい。


追記

店舗のお兄ちゃんはメカニックではない。彼はメカニックとしての給料は受け取っていない。したがってホイール交換すらできなくとも彼の責任ではない。そのあたりの機能分担は明白にする、これもアメリカ流だなー、と思う。