2021-01-21

Panzer Corps 2

 Panzer Corps 2やってます。

前作Panzer Corps以来、7年ぶりぐらいだと思う。前作はiPad版で、子供を抱っこ紐に入れて寝かしつけるあいだとかにやっていたのでした。

去年(2020年)に、さんざん開発スケジュールが遅れたものの、無事Panzer Corps 2がリリースされました。基本的に前作を踏襲したターン制SLGで、一部興味深いルール変更があります。PCにはたいしたスペックはいらないが、GPUが必要となった。

あまりにも開発期間が長かったことと、ほかにやることがいくらでもあるので、ほぼ私の脳裏から消えていた。ところがコロナの影響でWFHとなり、作業環境強化のためマシンをMacBook Pro 16に新調し、そしたらMBPにGPUが搭載されていた...、という流れで、せっかくGPUついているのだからと、ついでにPC2も入れてみようかと思った次第。



ただいまの戦線

バルバロッサ作戦が開始されて、41年のキエフ攻略が始まったところ。史実通りの包囲環を作る前段階のタイミングでスタートとなるようだ。マップをざっと見ると市街はそうとう密に守られていて、突入する気を失わせさせられる。なるほど、後方部のエリアをとっていったん包囲したくなるわけだ。

このように、史実のマンシュタイン、グーデリアン、ホトたちの歴史を知っていると非常に奥深いものを感じる。前作も史実上の戦術の「ミソ」が出ていたが、今作はさらに色濃く、コクが出ているかも。この後のマップでも、どの程度、史実を体験させてくれるモノがあるか楽しみになってきた。

前作について

前作 (Panzer Corps iPad) は偶然に知ってやり始めました。私はそれほどゲームをするタイプではないですが、まあ珍しくはまりました。まずは通常版をやり始めたのですが、進んでいくうちにだんだん「ものたりなさ」が強くなってきて、セバストポリ戦あたりでマップが省略されすぎていることに我慢の限界が。コーカサスからセバストポリまで1枚マップなんてありえない!まんまとゲーム会社の思惑に乗って、DLCをポチしました。

どれぐらいのプレイレベルかというと、東部戦線の44年夏ぐらいまではやりました。難易度は通常ですが、多くのマップでは大勝利をとれていたと思う。特にシビれた(覚えている)のは、41年冬の防衛(撤退)戦、スターリングラードとその前後戦、クルスクあたり。このあたりは辛勝(もしかしたら大勝利)したはずだけど、クルスク以後は急に勝てなくなってあきらめたのです。(史実からしても第3次ハリコフとクルスク以後は、基本的につらい戦いだから当然ですが。)

しかしスターリングラードの市街戦(なかなかの難度でした)は勝ったし、クルスク戦などのその後も戦いでも、それなりに主力部隊を温存したまま勝ったのに、なぜ44年ごろから急に勝てなくなったのか。いま思い出して分析すると、当時はわかっていなくて、戦術が浅い部分が意外と多くあったと思う。

まず第1に、レジリエンスのないプレイしていたと思う。単純に強い軍団を作っていこう的な発想で、自然と主力戦車と火力支援の自走砲と航空支援と護衛用の戦闘機で部隊が固まってくる。後半は歩兵の連続の肉薄攻撃を受けて、戦車戦では強いはずの機甲師団もポロポロやられるようになった。そこで、重装甲で少数でも敵を抑えられるフェルディナントなどに置き換えて、余裕ができたユニット・スロットでロケット砲も増やしたりとかするが、逆に言うとその程度の話でしかなく、敵の歩兵や地上攻撃機の波状攻撃には対応できないのである。攻撃力(火力)と防御力(装甲)の2つのパラメータしか見ていなくて、結果的には6号戦車とか自走砲には経験値がたまった強い部隊がごろごろしているんだけど、それ以外には多様性のない、状況の変化に弱い軍団になったのだ。

前作の経験から考えると、対空砲と歩兵の各種兵科はきっちりと育てておくべきと思えます。前作では敵航空部隊に対抗するには、こちらも戦闘機をあげるしかなくなります。こちらがFw190でも、性能面で拮抗し始める44年頃には、空戦も消耗戦となり、次第に制空権が取れなくなった。これまた史実をなぞっているかのよう。クルスクごろまでは制空権は確保していたが、44年からはIL2が飛び回る状況となったのだ。

ということで

いま目前にしている41年のキエフでは、すでに市街地に歩兵が鉄壁の防御を構えている。前作では、スターリングラードで苦しめられた光景の縮小版である。前作の私は歩兵部隊の活用という概念がなく、野砲で黙らせてから4号戦車を突入させるパターンばかりだったのですが、今作ではきちんと(?)3号突撃砲と歩兵の組み合わせで攻略していくことにしようと思う。

いまPC2の40年の単品のDLCが出ているが、「まとめ版」が出たらダウンロードしてしまいそうな予感。