2017-09-03

Overhauling

10 Years’ Anniversary

私の記憶が正しければ、私のロードバイクBMC SLX-01は、デビュー年となる2008年モデルの比較的早期のロットで、2007年の秋に購入したはずだ。今年の秋で、いよいよ10年となる。

一つの節目となるが、すこぶる快調でその気になればあと10年ぐらいは平気で乗れそうである。とはいえ、ケーブル類等がちょっとくたびれてきたので、オーバーホールにも良いタイミングだ。Nalsimaへと繰り出した。そこで消耗品やパーツの更新を考えていると、この10年の時代の流れを感じることがいくつかあった。

まずDura-Aceの10th用のチェーンはもうない。しらんかった…。

タイヤの主流は25 mmとなっている。私は過去に何度か25 mmを試したことはあったが、いろいろな理由があって23 mmに戻っていた。それが今や、23 mmは少数派へと向かっているようだ。

Tubelessは絶滅危惧種となっているそうだ。(がーん) Mavicが新しいコンセプトで、ホイールとTubelessタイヤをセットで開発したというが、それも含めて、Tubelessタイヤの選択肢としてはシーラントを必要とするTubeless ready形式が増加しているようだ。つまり、少なくとも現段階ではTubelessには逆風が吹いていて、それほど革新が進んでいないということであろう。

思えばロードにTubelessに本格的に出始めていた時期、自転車雑誌ではこぞってTubelessホイールの利点を称揚していたように思う。まあメーカーが広告を出している商業雑誌なんてそんなモンだとわかっているつもりだが、逆にプッシュするような流れがないのは残念でならない。いずれにせよ、過去数年間、Tubelessで通勤をしてきた者として、そしてTubelessのもたらすメリットをいろいろと享受してきた私として、Tubelessの利点について譲るつもりはない。いまさらシーラントを使う気にもならないし、ましてやクリンチャーなんて、あまり萌えない。うーん、これはTubularに行くことも想定に入れるべきか!?

さらには、ディスクブレーキシステムの大幅な増加である。これはどうだろう? Tubelessの例を思えば、なにか安心できないような気がする。ちゃんと普及するのか? 規格乱立の徒花となるだけじゃないのか? さんざん扇動しておいて、2~3年して商品の支持が広がらなかったら、しれっと忘れられるのではないか? 杞憂だとよいのだが。
おそらく、ではあるが、中級ぐらいのユーザが自分でメンテナンスできるぐらいでなければ本格的に普及はするまい。ショップでなければセンターが出ない、音鳴りが発生する、といったシロモノでは、ユーザ目線ではサステナビリティはあるまい。自転車に限らず、趣味の道具というのはそういうものなのである。素人ユーザがどうのこうのできるものであって初めて、趣味の道具としては成立し、結果として十分にマーケットのすそ野が広がるというものだ。

次のロードバイクを買う時期はいつになるかな、とたまに頭によぎる。ブレーキシステムの選択って、結局ホイールシステムにも連動する話なので、規格の袋小路に入るなんて御免である。(それならばTubularに行くほうが余程よいぐらいだ。) メンテレベル:初級~中級ぐらいの自分としては、雑誌で新モデルを見ながら、いまの規格の行く末を見据えなければならないな、と思うところであった。

ってことでオーバーホール完了。いつものフィジークから浮気をしてプロログにしました。