2024-02-08

Yamaha GC42S

クラシックギター(Yamaha GC42S)を買ってしまいました。

素晴らしい音で、操作性も良い。心が洗われそうです。

このところクラシックギターの練習も順調で、自分なりに新たなフェーズに入ってきた気がします。

おそらく転機のひとつになったのはバッハのBWV998(プレリュード、フーガ、アレグロ)に取り組んだ去年頃で、運指に対する見方、右手の効率的な動かし方など含めて大きく変わった気がします。そのあと、チューニングで6-Dを使う曲を中心にいろいろと楽しみながら、ふと気分転換のつもりでBWV1003(フーガ)に取り組みなおすことにしました。この曲は6年ぐらい前に最初に練習した曲だったのですが、当時は暗譜と弾きこなすことだけを考えていたので、いまにして思えばボロボロでした。「弾ければいいや」ぐらいの軽い気持ちだったのですが、自分にとっての理想はタチアナ・リツコヴァみたいなスタイルです。(彼女のBWV1003は世界一。タチアナしか勝たん。)彼女のスタイルは、優雅で洗練されており、システマチックな抒情性みたいな本質が出ていると思う。譜面の解釈だけであのようになるのか、考えてみると奥が深いのです。アレンジもかなり大胆なことは間違いないのだけど、調べられる範囲では特に情報がありません。彼女の演奏の素晴らしさがどうしても気になっていて、BWV1003は、いわば永遠の課題となっていたのでした。

2024年になって偶然、雑誌「現代ギター」のウェブショップでバルエコ編のBWV1003の譜面を発見。何の気なしにバルエコ版を引いて見るとなかなか目から鱗なことが多くて面白いのです。これで思い立って、自分の過去のBWV1003を捨てて、完全に新しい気持ちで練習してみることにしたのでした。過去と同じテンポやアゴーギクで弾いても違いがあります(自分比)。すこし思っていた世界に近づいたなか、と、そんな最近です。

それ以外にも、コロナで世間が揺れた2020~2023あたりに触れた数々のマイ・スペシャルな曲たちがありますが、それらは触れないでおくとしましょう。

最近は、将来の目標についてすこし強気になりたいと思いました。

ひとまず今の練習課題曲たちが落ち着いたら、いよいよBWV1004(シャコンヌ)に取り組んでみようかと思います。多くのクラギ愛好家たちの目標曲のひとつですね。私もそろそろ着手したくなってきました。そういう心境の変化もあって、節目になりそうな気がしています。

それだけではありません。アンドリュー・ヨークのサンバーストとムーンタンの譜面もゲットして、眺め始めています。現代曲、特殊奏法を大胆に活用、ポップさもあるという3点つの条件でかんがえるならば、最高峰だと思います。もともと、この高度な2曲は私には縁のないものだと思っていましたが、長期的な目標にしてもいいんじゃないかと思い始めています。まだ譜面上の情報の基本的なチェックのみで、リズムの取り方とか指使い(あとは強烈な特殊奏法!)などを細かくチェックしていく本当の作業は、まだまだ先になると思いますが、意外とがんばれそうな気もしてきました。チューニングにしても、6-D、1-Dというもので、ほんの少し前であれば手を出したくなかったですが、6-Dぐらい普段からよく使っていますから、あと1弦も追加でチューニングを変えればいいだけなので、考えてみればやれそうな気がします。

ということでクラギライフ、順調です。

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