2014-09-23

Maxxis Padrone

チューブレスタイヤの交換記

DuraAceホイールに新調したのにあわせて、始めてチューブレスタイヤ(Fusion3)を使い始めてから、ほぼ1年ぐらいたつ。白状すると、ここまでほとんどノーメンテできていた。そろそろ交換しなければ…と思いつつ。

実際のところ、Fusion3がけっこうたくましくて、はきっぱなしでも、何も問題が無かったのであるが、チューブレスタイヤの脱着に若干躊躇していた部分もあった。なんか面倒そうね、と。

とは言えである。私は普通半年に1度、タイヤを交換するサイクルである。それが1年近くなり、いよいよサイドに亀裂が入ってきたので、そろそろ交換しないとよろしくない。タイヤの新調をかねて、チューブレスタイヤの交換に挑戦することにした。

選択した製品は、Maxxis Padroneである。理由は、ネット上での評価によれば私の求めているものに近いことと、ASAHIのネット通販で入手できるからである。失敗時に備えて3本を購入しておいた。

まずは確認

一応ネット上でチューブレスタイヤの交換に関する情報をチェックしてみるが、どうも「難しい」という声が目立つ。やり方のポイントは以下の5点に集約されるようだ。

  • ビード部分をきちんとセンターに落とし込みながら組み付けること
  • ビード部分が「上がる」ように、エアの充填は一気にやるのがコツ
  • フィッティングローションを使うと「ビード」が上がりやすい
  • レバーは避けるのが好ましいが、使うならば専用品を
  • リムにそって泡立つように空気漏れが発生するかチェックする

さあいよいよ換装といくか。うまくできるかなー。

想像以上に簡単
とはいえビード上げは…

これまでにフルクラムのホイールでクリンチャータイヤを組み付けるときに、どうしようもないぐらい苦戦した経験がある。Pro3RaceやGP4000sなどだ。まだヘタクソだったのだから仕方ないのだが、それはもう嫌になるぐらいだった。何度もやっているうちに、少しはマシになってきたものだが、なんにせよ、私はタイヤ交換という作業が得意な人ではなく、むしろ下手な部類だと自分では認識していた。

ところが、Dura-AceにPadroneの組み合わせで今回始めてチューブレスタイヤの組付けをやってみて、驚くほど簡単に装着できた。おそらく5分か10分か、その程度である。
Maxxisがよいのか、Dura-Aceがよいのか?
これならば出先での作業となった場合でも焦る必要はなさそうだ…、と確信した。

ただし「ビード上げ」というやつには少々手こずった。タイヤを装着させて、実際にフロアポンプで空気を入れようとしたら、スカスカで空気が入らないのである。

特にバルブ近傍の内部造形の凹凸にビードが密着せず、内圧がかからないのだ。
内圧によってビードを密着させる仕組みであるが、ポンプで内圧をかけると空気が抜けるというジレンマに陥る。

フロントについては、深く考えずに、ひたすらポンプを出鱈目に上下させていたら、そのうち自然にビードがリムに「くみついて」空気が充填された。しかし、リアは出鱈目作戦が成功せず。そこで、しばし熟考…。

何となく思いついて、CO2インフレーターを使ってみた。そうしたら、一発であった。1秒で8気圧まで上がっており、ビードも一瞬で上がっていた。チューブレスタイヤとCO2インフレーターの相性は最高かもしれないな。

Padroneの走り心地は?

完全スリックトレッドである。手に持っただけで、特徴的な感じがする。しなやかそうで、マイルドで、コシのある感じ。そして、ウェットではいかにもグリップしなさそうである(笑)。私が欲しかったタイプのタイヤだな。

実際に装着して走ったフィーリングも、まったくそのままだった。空気圧を落としても、それほどモチっとせずグリップは上がらなそう。むしろ軽さとマイルド感に振っている。空気圧を上げたところでは、クリンチャーに特有のカチカチ感よりも、しなやか感が感じられる。体重をかけると軽いバウンス感がかえってきて心地よい。グリップはリニア、つまり限界まで地面に食らいついてがんばるというよりは、路面のごつごつをほどよく切り捨てる感じだ。うん、私が欲しかったタイプのタイヤだ。(笑)しかし雨の日はいかにも滑りそうな匂いがぷんぷんする。あー分かりやすくて素晴らしい。

チューブレスタイヤの評価ってどうなのだろう
私の使用環境は、通勤で片道23km、雨の日は乗らず。職場では半日陰で保管である。Fusion3は、1年近く、エアーを注ぎ足して使用する以外はノーメンテで何の問題もなかった。これまでに使っていたタイヤとヒ比較しても寿命は長いと思う。

脱着については、不安は全くの杞憂であった。少なくとも、Dura-AceとPadorneの組み合わせは、固いクリンチャータイプのものよりは断然はめやすい。私の場合は容易ですらあった。

ただしビード上げについては、確実に行うためには、何らかのソリューションが必要。相性の良いフロアーポンプであれば解決するかもしれない。私ならばタイヤの脱着の際には迷わずCO2インフレーターを使う。多少のコストになるが、むしろらくちんであり、この気持ちよさは代え難い。

走行性能は、Fusion3、Padrone、ともに雑誌などでインプレされている内容と同感である。額面どおりといってよいだろう。

すなわちメンテ性、走行性能、ともにいい感じである。「いずれはチューブラー」という気持ちがまた少し遠のいたようだ。チューブレスタイヤは、まだ1年程度、2製品を試しただけだが、私にとってもはやデフォルトになったようだ。




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