ニューヨーク9Wへ
前回に引き続きニューヨークロードバイク記。いまニューヨークのサイクリストのなかでは、マンハッタン島からハドソン川沿いに北西に伸びる道、9Wがトレーニングやロングライドのメッカになっているらしい。JさんはじめImaichi Cyclingの皆さんと一緒に9Wを走ることになった。
待ち合わせはセントラルパーク
まずはセントラルパークを1周弱。左右のコーナリングと、ちょっとした暖斜面があって飽きない。道は自動車2車線ぐらいの幅があり、ロードバイクで巡航していてもまあまあ余裕はある。(ただし、ジョガーも多いので、それなりに。)気持ちいい。
9A、ハドソン川東岸を北上
市街地を抜けてハドソン川の岸沿いに北上、マンハッタンを抜ける。アメリカでは初走行なので、右側走行とか、信号左折になれるまで少し気を使うが、先導してくれているTさん、Oさんを見ながら走っていると徐々に慣れてくる。
GWB(ジョージワシントン橋)で渡岸、9Wへ
道路が橋に接するポイントは道路状態が自転車に向いていないので、ちょっとだけ、う回路を使って仕切りなおしてから、橋の遊歩道にアクセスする。(日本でも、こういう構造はよくありますね。)橋のうえは遊歩道なので、歩行者がいれば徐行。橋を渡ると都会の喧騒がぐっと静まる。
9Aを離れて、病院の右側を通る
GWBからマンハッタン方向
サイクルショップSB
アメリカで初めて見た、いわゆるロードバイクのプロショップSB (Strictly Bicycle) ガラス張りの店舗と広い駐車・駐輪スペースで、しいて言えばNalsmaみたいなモンだ。やあ、サイクリストがいっぱいいる。いろんなチームが集結地点に使っているようだ。ここでさらに集合を兼ねて休憩。Oさんが親切に準備してくれたドリンクを飲み干す。
まずはHenry Hudson Drive
人がそろったところで出発。往路は9Wそのものから開始せず、9Wの東側を並走するHenry Hudson Drというの森林コースを使う。この道からしてやられた。私のロードバイク人生の中でもトップを争うほどの良道である。左側は堆積層の崖、右側も斜面になっていて、下った先にはハドソン川が見える。基本的に深い森で、日影が多い。交通信号や看板なども一切なし。自動車の往来もゼロ。道幅は1.5車線ぐらいと理想的な環境である。素晴らしすぎる、、、。
奥の坂道へ
Henry Hudson Drから、Alpine Approach Roadに切り替える地点に到着。ここでそのまま直進せずにヨットハーバーのようなところに降りる坂を下る。ここは通称「奥の坂道」を仲間の間で呼ばれているそうで、この坂道をプチ・タイムトライアルの起点に使うらしい。確かにそういう感じである。正確な数値は忘れたが、私のフィーリングでは10%が4kmぐらい続く感じかな?
皆さん早いので、どうにかこうにか後ろに遅れながらもついていく。600mmのTrekが重い。というか重心の位置が一向に分からず、左右に振っても、ダンシングしても、なんかスカスカする、、、、。
ハドソン川の絶景ポイントへ
その後9Wをかすめつつ、コロンビア大学敷地の入り口付近で右折し再度、森の中に突入。こんどはガレ場の林道で勾配も険しい。これは2kmぐらいだろうか。
それを突破した先は、ハドソン川に面した断崖絶壁のうえだった。これは中々の鳥瞰で、疲れも吹き飛ぶ。みんな一時休憩。Oさんの新型ドマーネと一緒にパチリ。(かっこいいな)
その後、再度ガレ場を通過して、9Wに復帰。ここからは大型幹線道路でのクルージングモードに入る。やはり、ドラッグさせてもらえるとありがたい。
Piermontに到着
今回の目的地は、マンハッタンから40kmほど北にあるハドソン川河畔のPiermont市。
Piermont Bicycle Connectionというショップでバイクを止めて、店内でくつろぐ。サーベロの新型マシンやBMC TM01なんかが並ぶ。心地よいショップで、いろんなサイクリストが集っていた。Gypsy donutというドーナツをほおばって休憩。
この先、さらに北上すればBear Mountainがあるという。そこもまた絶景ポイントでサイクリストにとっては最高のコースらしいのだが、マンハッタンからは往復160kmコースとなる。ちょっと厳しいね。いずれ挑戦するぞ、、、と心に決めつつ、皆さんと帰路に就く。
帰りは9W一本でクルージング
帰りの9Wは、ややアップダウンをこなしながらも全般的には下り基調。マドンのJさん、CAAD10のKさんにダブルアシストしてもらって、それなりに気持ちよくクルージング。ああ、こんな日が月に1回でもあればいいのに、と思いながら景色の流れを楽しむ。
全般的に9Wは、片側2車線プラス予備の1車線がある国道で、車の往来はそれほど多くない。サイクリストは大量に発生しているが、トレーニングであってもカーボンチューブラーを履くようなシリアスなライダーの比率が高いと感じた。
帰りはあっという間である。往路と同じくサイクルショップSBでいったん休憩し、それぞれ解散。私は3人のグループでマンハッタンにまで帰る。
マンハッタンに入ってからは、ハドソン川東岸の小道を走る。ここは観光客が多い整備された公園という感じで、高速に走るようにはできていないが、ふつうの人がサイクリングするには丁度いいだろう。そのまま海の方向に南下し続けて、最後には69th StreetのあたりでOさんと遅めのランチ。
最後に、セントラルパークに入って自転車を返却。Oさんと分かれて私は地下鉄でPark Av. 39thのホテルへ帰還。これでも15時前である。シャワーを浴びてゆっくりしても、もまだ夕方の時間がある。
いい一日であった。
9Wお疲れ様でした。
返信削除奥の坂道まで行って帰ってくるコースは私のメイントレーニングコースになってます。次回来られたときはぜひBear Mountainライドをご一緒しましょう!