2010-02-27

筋肉とエネルギー供給について

ロードバイクの楽しさの一つに、エネルギーマネジメントという要素がある。

身体や神経の動かし方や、補給プラン、呼吸法のレベルに応じて、とにかく体からfeedbackががんがん返ってくる。あるいはlog? message? 




例えるなら自分をATPの生産と消費のメカニズムのように見立て、
身体とダイレクトに対話する。そこが面白かったりする。
(もう一つの巨大な楽しさは、やはり自然だろうか...。)

そんなわけで手元にある生理学の教科書から
エネルギーマネジメント面について
参考のため、ちょっと要点をメモ。




アデノシン3リン酸 / adenosine triphosphate (ATP)

ATPは筋収縮のための直接的な化学エネルギー。
だが、筋細胞はフルパワーで数秒のATP量を含んでいるに過ぎない。

そのため細胞内ATP濃度を一定に保つため、
消費されたATPは連続的に再合成されている。


ATP再合成 / ATP regeneration

1. クレアチンリン酸の脱リン酸化
2. 無酸素性解糖
3. 有酸素性酸化 (グルコースと脂肪酸から)


急激なATP再合成に必要な化学エネルギーは
クレアチニンリン酸 creatine phosphate (CrP) から得られる。
2と3は比較的ゆっくりとした反応である。


クレアチンリン酸の脱リン酸化

ミトコンドリアクレアチンキナーゼが、
代謝されたATPであるADPを、すぐさまATPに変換する。
このときCrPがクレアチン (Cr) に分解される。
筋肉細胞のCrP貯蔵量は10〜20秒と考える。


無酸素性解糖 / anaerobic glycolysis

CrP脱リン酸の後 (最大約30秒後) に起こる。

無酸素性解糖では、筋グリコーゲンが、
グルコース-6-リン酸を経て、
乳酸 (→乳酸イオン + H+) へ変換される。

このとき1つのグルコース分子あたり3 ATPが生じる

軽い運動であれば、乳酸イオンは心臓と肝臓で分解される。
その際にH+も処理される。
また、有酸素性酸化によって十分なATPが
供給されないときに、無酸素性解糖も行われる。
この場合グルコースが肝臓から供給されなければならない
肝臓ではグリコーゲン分解グルコース新生によって
グルコースが形成されている。

グルコースの6-リン酸化には1 ATPが必要。
従って供給されたグルコースは
1分子あたり2 ATPのみを産生することになる。


有酸素性酸化 / aerobic oxidation

あまり効率の良くない無酸素性のATP合成の約1分後に、
グルコース脂肪酸の有酸素性酸化が起こる。(= 持久的な運動)
すなわち、グルコースや脂肪酸からの、有酸素性のATP再合成。

このとき筋肉細胞で増加した代謝所要量に対処するために、
心拍出量と全換気量を増加する必要がある。
上昇した心拍はやがて一定になる。

この定常状態に達するまでの数分間は、
無酸素性エネルギー産生と血中O2の取り込みを増して、
筋の短期的なO2貯蔵 (ミオグロビン) を利用することでまかなわれる。
(この2つの位相の間の期間は身体パフォーマンスとしては低い段階。)

ミオグロビン myoglobinO2親和性
ヘモグロビンよりも高いが、呼吸鎖 (チェーン) 酵素よりは低い。
そこでミオグロビンは通常O2で飽和されており、
短時間の動脈による酸素供給不足の間、
ミトコンドリアに酸素を供給することができる。


持久力の限界

持久力の限界 (トップアスリートの場合 apx. 370 W, ≈ 0.5 HP) は、
主に、O2が供給されるスピードと、有酸素性酸化の速さに依存する。

持久力の限界を上回ると、定常状態を保つことができずに
心拍は連続的に上昇する。

筋は一時的にエネルギー不足を補正することができるが、
H+を発生する乳酸は無酸素性ATP再合成に対応できず、
乳酸イオンとH+がどんどん超過していく。
(ラクトアシドーシス / lactacidosis)

持久力の限界を約60% (= 最大O2摂取量にほぼ一致する) 超えると、
血漿乳酸値 plasma lactate 濃度は激しく上昇し、4 mmol/L で、
いわゆる無酸素性作業閾値 anaerobic threshold (AT) に到達する。

この点に達するとそれ以上の有意なパフォーマンス上昇は期待できない。
pHの全身的低下は筋収縮に必要な化学反応を抑制してしまう。
これは最終的にはATP不足、つまり急激な筋の疲労をもたらす。


O2負債量 / O2 debt

約40秒の間だけが、CrP代謝と無酸素性解糖によって、
有酸素性のATP再合成に比べ3倍のパフォーマンスが可能。

でもこのプロセスはO2不足量をもたらし、
それは回復期に補正されなければならない。(O2負債量)

また、激しい運動後のO2負債量では、
O2不足量よりもはるかに大きくなる。(20 L まで)


2010-02-20

[ride] Oda

Route : 浅川→大垂水→相模湖→大垂水
Distance : 100km
Food intake : ジェルx1、ぱん、ドリンクx2


暖かくなってきた。
「太陽たあありがたいモンですなあ」
と相模湖畔でぱん食べながら思う。

とうとう冬がすぎさろうとしているようだ。

浅川沿いには、もう桜が咲き始めていました。
(またあの季節が来るのか、、、。)

先日のタイヤトラブルから、
発想がぐるぐると飛躍的に展開し、
チューブレス系の新ホイールを買おうかと思い始めている。
ゾンダ (Zonda) かユーラス (Eurus) です。
私に足りないのはキッカケだけ。

2010-02-14

[ride] Oda > Mak > Oda

Route : 浅川→大垂水→相模湖→牧馬峠→大垂水
Distance : 120km
Food intake : ゼリーx2、ホットケーキぱん、ドリンクx2


和田峠が雪に閉ざされている。
久しぶりに牧馬峠にむかって出発。

ちょっとは寒いだろうけど(強がり)
と思いながら。

大垂水まで来てみたら
山の途中のポイントで、
すでに3度以下ではないか…。

気温だけではなく、
山の上の方では雪も残っている。

生身の体では過酷な環境ですね。
ノンビリと走るには、まだ季節が早いかな、、。

大垂水のトップ付近は
冷凍庫でした。
一見、路面に雪がないのは、
塩カルを散布しているから、
というだけのことです。


相模湖畔に来ると、
神奈川駅伝をやっていた。

パレードを対面車線に眺めつつ、
こっちは牧場方面へ。

林の中にはいると、
やっぱりここでも雪が残っている。
ただし大方は溶けている。
走行可能と判断。

雪景色の森のなか、何の音もしない。
静かすぎる…。参ったな。
雪が枝から落ちる音、息を吐く音、それだけ。

そして周囲から「生き物の気(=プラーナ)」みたいなものがない。
(夏とかの山って、そういう「生気」があふれている場所なんですが。)

動いているから汗をかくほど
体温は高いけど、
気温が極低温なのは実感出来る。
こんな場所で止まったら終わりだろうな、
と思いながら進む。

牧馬峠は、このあたりが一番
シンドイところ。
12%の斜度。ただし一瞬だけ。





極寒に気をとられ、もはや斜度は気にならず。

帰路も大垂水をクリアし、
本日は峠3本。

最近、チョコレートを大量に食べています。
もうしばらくチョコレート週間が続きそうです。

さすがにヤバい、なんとかせねばと思い、
脂肪燃焼のために今日は長距離をLSDしようかと思って
走り始めたんだけど、
実際はメディオを軸に、登りでたまにソリア。
いつもと同じパターン。
(しかし気温が低いと心拍が上がらない気がする。。。)

思うにロードバイクでLSDって
おしりが痛くなるだけでちょっと合わないかも。
クロスバイクなら、丁度良いでしょうね。





2010-01-30

[ride] Oda / Tire

Route : 浅川→大垂水
Distance : 95km
Food intake : ジェルx1、ジュースx2、あんぱん

先日の反省からタイヤを新しく交換しました。
(P3Rシアン)

ならし運転をかねて
ちょっと大垂水まで走ることにした。

天気が良いです。
冬の東京って、こうなんですね。



峠のトップ付近。




BMC SLX01のシアンカラーと
あわせてみた。

2010-01-23

[ride] Oda > Kbt > Izk / パンク


Route : 大垂水→藤野→R522→甲武トンネル→檜原→五日市→拝島
Distance : 125km
Food intake : ゼリーx2、ぱんx1、おにぎりx1,ドリンクx2、コーンスープ


さて。1年でいちばん寒い時期ですが、
冬の景色見たいし、山の中でも走ってみようかな、と。

この時期、とても気になるのは、やはり気温。

今日は、日中で5℃ー8℃といったところだから、
標高の高いところでは、たぶん0℃ー5℃ぐらいのハズ。
風が吹き込む日陰はもっと寒い。

ふつう大事なのは、エネルギーの消費量や心拍数なんだけど
この時期だと、体温も客観的にモニタリングしておかないといけない。

熱すぎても、寒すぎても、いけない。
熱くなって発汗すると、体温が一気に下がる。
そうなると、一端停車して、
寒くてもジャケットをはぎ取って
バサバサして蒸発させる。
体温を回復するには他に方法がない。

そんなこんなで、BMC SLX01を走らせ、
大垂水を過ぎるまでは順調。

体はぽかぽか。それほど全体的な負荷も上げず
汗もかかずに大垂水を超えた。

心配だったダウンヒルも、
ジッパーを上げて風を遮断するだけで
まったく問題なく楽しめた。

今日は良い感じでマネジメント出来るな—と、
まあ、その時は気分良く進みました。(でも...以下略)

その次に藤野から山間部に入り、
今日のチェックポイント、三叉路地点に到達。
右に行くと裏和田。左に行くと甲武トンネル方向。
この道はR.522といって、
上野原CCやレイクCCを通過する道です。


実はかなりのグッドコースです。
森の中を進んでいきますが、
景色の移り変わりや
アップダウンが豊富で飽きません。
路面状況も上質。
ゴルフ客が使う山道はそういうのが多いのです。

ただしそれなりに体力は使うので、
後添えのためエネルギーを温存したい場合は
R.20でまったり走り、上野原市街地を通過する方が無難です。
基本的にこの一帯は登っても降りるので、
獲得した標高はチャラです。

最後にR.33との合流地点があり、ここから
甲武トンネルに向かって、最後の登り区間

トンネルを越えると北側斜面に入るので、
ノンビリ休憩できるような場所はないと
予想出来ます。その前にーー、


日当たりの良い南側斜面を選んで、
ランチにしました。

あとはサクサクと登って
甲武トンネルを通過。
今日の最高標高地点を通過です。

トンネルの中は、冷凍庫のように寒かった。
自動車に乗っていては気づきませんが
生身では過酷な環境です。

それを抜けると、檜原方面、北側斜面になります。
ここは前回来たときに見ているので
だいたいの雰囲気は予想出来ましたが、、、
問題は雪があるか無いか。
道が凍結で通行不可能かどうか。

幸いなことに雪は路肩にあるだけ。
路面はドライでした。

極寒のダウンヒルが終わり、行程も落ち着いてきたところ、
大アクシデントが。なんとパンク。

途中にあった工事区間を通過したときにやられました。
あたりはまったく日の当たらない場所で、
気温はとても低い。

前後を見て日向はどこにもない。
直近のJR駅は武蔵五日市で
ここから20km程度はあります。
たぶん体力的に無理と直感出来ました。

問題は体温。そもそも高強度な運動を前提にしているので、
本来このような冬の山奥に来るには
あり得ないような薄いウェアだけなのです。
立ち止まっていると大変危険だと思った。

こうなると時間との勝負。
大急ぎで、グローブを投げ捨て、
リペア用キットと予備チューブをならべ、
後輪ホイールをがばっと外します。

この時点ですでに
体温が一気に下がっているのがわかります。

タイヤはPro3Race。
この固いタイヤを素手で外すために
自分的な所用時間は経験的に知っています。
体温が落ちていくスピードと
予測出来る必要所用時間を頭の中で比較すると、
さすがにツラい気分になった。

タイヤを外したら、古いチューブを取り外し、
新しいチューブを挿入します。

次にタイヤをはめ込みます。
これが難所。

素手で少しずつはめ込んでいくのだけど、
なにせ固い。しかも丁寧にやらないと失敗する。

最後の部分が固くてはめられず、
すでに指は動かなくなってきているので、
どうやっても力が足りない。
ほんの5cmなんですが。

この状況は正直かなりやばいと思った。
冷静に考えると、このあと3分すれば、
もはやいまのようには指が動かないだろうコトを
そのときの私は悟った。

決断するしかないので、
タイヤレバーを使うことにした。
ほんとうは、レバーを使ってはめ込むのは
最後の手段であり、やってはいけない。
中のチューブが傷つくので、問題が解決しないのである。

実際、レバーの先に、チューブが食い込んでいるのが分かった。
もう悪魔と取引するような気分だったー。

それが終わったころには、
もうがたがた震え始めている。
ネジを回すだけでも難儀になっている。
CO2ボンベをインフレーターにセットし、
バルブを開き、
チューブの中に一気にガスを送り込む。

ここで失敗したらすべておじゃんなので、
できる限り落ち着いて。

やった!うまくいったみたい。
ただし、タイヤを指で確認すると空気圧が弱い。
6BARも行っていないだろうな、と思った。
でも、不完全であっても仕方ない、
もう走らなければならない。

その後は、スローパンクで
何らかの再発が出る恐怖との戦いである。
猛スピードで山を下りた。

五日市まで来たときはかなり安心した。
ここまでくれば、いざとなったら
電車に乗れるからね。

そこからはDiscovery-AMD-Trek乗りの方
 (from 川崎)と同行した。
つるつる温泉方面に行ったそうでした。
もうあちらの路面の凍結は直ったとのこと。
こちらも上野原-五日市線の状況を教えたり、
情報交換しながら、市街地に入っていく。

彼とは拝島近辺で分かれましたが、
おかげで気分が回復しました。
ありがとうございました。

あとは一気に帰宅。
今日は往生しました。つかれたー。

やはり冬の山は甘く見てはいけない。
一つのステップがfailだっただけで、
全体がひどくやっかいになる。
リカバリー出来なくなってもおかしくない。

たとえば、予備のチューブ。
重いが安全性の高いschwalbeだったわけだけど、
これを軽量なものを選択し、R-airとかにしていたら、
レバーを使った時点でリペアはたぶん失敗し、
山の中に取り残されていたことでしょう。

まあ精神的に一つ大人になったわけだけど、
シャワー浴びてからヘルスメーターに乗ったら、
体年齢の表示が [25歳] に、ちょっと下がってたw

* * *

破損チューブを家に持ち帰り、状況をチェックした。
今日はやや低圧にしていたので、スネークバイトだろうかと
思っていたら、見事にアウターケーシングサイドに貫通痕が。
タイヤ自身にも、細かい傷がいっぱいある。
やはりあの工事現場め...。

現場でCO2ボンベで入れた空気圧もチェックした。
なんと4BARだった。無事帰れたことに感謝しよう。


2010-01-10

[ride] Tmk (reg) round 02 / Exilim-930CA


Route : 多摩湖 (cyclo-cross)
Distance : 50km
Food intake : No



昼食後時間がとれたので
多摩湖を一周。


あと、ついに
携帯電話(≒カメラ)を新調した。

Exilim-930CA

すでに1年以上前の機種であるが
カシオが強力なデジカメ機能を搭載したモデル。

一芸に秀でているのは良いのだけど、
しかし、いろいろみていると評判はどうもかんばしくない。
見れば地雷とまで書かれていたり…。
そして、2009年中にパッチが3回も出ている。
(しかも、メジャーリスクに対応しているモノっぽい。)

逆に言うと私にとってはポイント高い。
単機能重視で、C/Pがあがり、パッチも出ているのだから。
要は現行ロットで落ち着いているなら問題ない。

いずれにせよ、930CAはワンボタンで
0.9秒でカメラが起動出来るので、
いままでパカってふたを開けて
ガチャガチャやっていたことを思うと、
これは確かにありがたい。

自転車に乗りながら素早くカメラを使えるモノが
ずっと欲しかったので、、、。

2009-12-30

[ride] Tam

Route : 浅川→百草園→いろは坂→連光寺
Distance : 60km
Food intake : ドリンクx1


最近贅沢なものをよく食べています。
先週末も、昨日も、、、今日も、、、、明日も!
寒いし忙しない時期ですが、
多少は運動量も気にかけたいところ。

というわけで、
どこか簡単な山道のコースに
脂肪燃焼とリフレッシュに
行こうと思って走っていった。

しかし思ったよりも寒い。
日中、太陽が出てくる予報だったが
どうもタイミングが違う気がする。

ウェアの選択を誤ったかなーという気が。
Zero RH+のアウターと、PIのヒートテックの
厚手のインナーの2枚です。

(そして先日FYhさん(@北国)に頂いたグローブ!
ありがとうございます。コレ本当に暖かいです。)

少なくとも気温が5℃ぐらいあれば
これで十分なハズなのですが、
今日は体温が上がらず思ったよりもぞくぞくする。

さすがに熱量が欲しいので、
仕方がなく予定よりも心拍数域を上げてみる。

でも、どうも体感温度が下がってきて、、、
こんなことでは山は無理だと思い途中でリバースした。

でも物足りないから、なにか途中で
寄り道(デザート)を探すことに。

まずは百草園坂。
ここは本当に冗談のような坂で、
最初は軽く精神的ショックを受けるほどの斜度です。
(1、2分で上がれる距離なので、
 そのショックもすぐに忘れてしまいますが。)
こういうときって、
思わず長いクランクが欲しくなります。
(回転モーメントをかせぐのため。)

あとはいつもの、
聖蹟のいろは坂や連光寺坂を
サクサクと接続。

今日はもともとLSDのつもりが、
久しぶりに坂道の登り方を確認するような感じでした。

2009-12-23

[ride] Izk > Kmn > Akk



Route : 睦橋→武蔵五日市→小峰峠→秋川街道→浅川
Distance : 85km
Foot intake : ゼリーx1、ドリンクx2、ぱんx2





今日は小峰峠と秋川街道に行ってみた。

ついでに、五日市GCの辺りの山には細かい迂回路があるので、
そのルートでいくつかのアップダウンを走ってみた。

さすがに寒くなってきた。
明け方で1〜2℃ぐらい。
もう、あまり標高の高いところには行けません。

秋川街道方面は、単純に一直線に走るよりも、
細かく山道に入って、いくつかの坂道を
つないでみるのがおすすめです。
案外、テンポの良いアップ・ダウンがあって気分転換になります。

まあ、、本来、あきる野方面から八王子側に抜ける場合、
もし、もうちょっと道が良ければ、
入山峠のルートのほうが自然が深くて良いのだけど。
(でも入山峠の北側斜面は清流に沿っているし
この季節はかなり寒そう。。。)

2009-12-12

[ride] Izk >Kbt > Unh > Oda


Route : 多摩CR→睦橋通→五日市→南郷→甲武→上野原→R20→大垂水→浅川CR
Distance : 130km
Food intake : ドリンクx1、MUSASHI、あんぱん、メープルサンド、お餅x1、ゼリー (apprx. 1200kcal)




甲武ルート


もし山の中を走るとして、雨の前日の晴れの日と、雨の翌日で晴れの日ならば、どちらがよいでしょうか。

路面が荒れていることを考慮したとしても、私は断然に後者がいい。視界がすごくクリアになって、空気も澄んで気持ちいいからだ。

たとえていうならば地上波アナログの映像がハイビジョンになるようなものである。べつに大げさなことではない。自分の目の性能はこんなに良かったのか、と驚くぐらいに本当に遠くの山や木々の輪廓まですっきり見えて、気持ちいい。今日はまさにそのような一日でした。



そもそも、いまはもう12月。

さすがに今年はもう山には登らないつもり、、だった。

だけど、、、。今日は気温も上がるらしく、たぶん絶好のタイミング。気楽に出発することにした。タイヤの空気圧をBAR7.05に計ったり、チェーンルブのチェックをしたり手間をかける割に、身なりは驚くほど軽装で笑ってしまう。一応冬に山に行くって言うのにね。

走り出すと、路面はまだウェット状態で、空は雲に覆われていた。

しばらく走っていると突然に光が差した。私は走りながら、この瞬間を待っていた。



この瞬間です。








嵐があけた翌朝、雲間から光が差し込んでくるという絶好のタイミング! 私はこの瞬間がとても好きなのです。ほんの2〜3分で一気に晴れ渡り、澄んだ光、それも朝の柔らかい光で、数十キロ先まで見渡せる瞬間。(太陽の光の種類にはいろいろあって、朝が一番柔らかい。) 今日は、この瞬間のためのいろいろと気候的条件が揃っていることが分かっていた。

これはたぶん、エリック・ロメールが『Le Rayon Vert(緑の光線)』という映画で、ある特定の気象条件が揃った一瞬に、太陽から緑の光が見えることをとらえようとしたような感覚(錯覚も含めて)に近いかもしれない。

太陽が出た瞬間に気温が5℃上がった感じ。

私も出発してからこのかた、ウォーミング・アップも丁度終わった。「さーぼちぼちペース上げて行くかー」と。

あとは快調に、奥多摩方向に向かって進んでいった。

武蔵五日市に来たところで、今日の最終コースを決定した。(いまさら!) このさいだから甲武トンネルを越えようかなあと。


檜原街道で奥多摩湖に向かう途中に、上野原への分岐がある。上野原側に抜ける途中にあるのが甲武トンネルである。

この分岐地点まで来る人はたいてい奥多摩湖方向に向かうはずだから、わざわざ上野原方面に行く人はそれほど多くないと思う。この分岐で上野原方面に進む場合、700mぐらいの峠を越えて甲武(山)を超えることになる。ここはしばしば甲武トンネル・ルートと呼ばれていて、奥多摩方面と相模湖方面を結ぶ重要なルートである。私自身、このルートを使ったことがなかったので、一度来てみたかったのだ。

甲武トンネルまでの登りは見事なまでの8の字カーブの連続。8+8+8字ぐらい。ルートとしてはやや険しい感じだった。奥多摩方面と違ってまったく車の往来もなく、人の気配もなにもない山道。なにかトラブルがあったら難儀するでしょう。(このあたりで出会ったのは、ロードバイクにのった外人さんのトレイン組のみで、オートバイも自動車もなかった。)




登りの風景。8字カーブのコンボを終えたあたり。








甲武トンネルの手前。ここが山梨県への県境。








トンネルを越えて上野原・相模湖方面にでると風景が一変した。なんとなく丹沢方面の山々の感じ。山々の雰囲気が違うんですね。いずれにせよ、この一帯はとても景色が良かった。遠景と近景が交互に目の前を通り過ぎ、ダイナミックに変化していく、、、。(奥多摩方面は、もっと山が詰まった感じというのかな。)

先ほどの登りが北側斜面で寒かったものだから、南側斜面の下りでは標高が低くなって暖かくなってくると、冷えた体にはありがたかった。ここでひと安心。



斜面の途中で丁度良いところがあったので、ランチタイム。ここまでくると、もうすっかり里山ってかんじの風景です。







全般的にみて、甲武山ルートは北側斜面も南側斜面も、かなりの隠れ名コースだと思う。(風景、路面状態、車の少なさ、見通しのよさ、斜度、etc) ただ、ここまで来るだけでもタイヘンだし、人通りが無い場所だし、自己責任度も高いコースだと思う。

あとは甲州街道(R20)にでて、上野原から相模湖畔、そのまま大垂水を超えて東京へ。今日は全身の筋肉を上手く使い分けられたのか、あるいはエネルギーマネジメントがうまくいったのか、それとも補給が適切だったか、終始計画的なペース配分の通り走り終わったし、思ったほど疲れなかった。

たまに思うのだけど、ロードバイクって、剛性は高くて固いし、レスポンスはシビアだし、姿勢も特殊だし、乗りこなすには身体的にも準備が必要だ。でも、こういう風に、それなりに厳しい道のりでも自分の力だけで思い通りに走らせてくれる。やはり信頼がおけるし頼もしい相棒だなあ。

2009-11-28

[ride] Zin > Wad

Route : 陣馬街道→和田峠
Distance : 100km
Food intake : ドリンクx2、あんぱん




天気良いし和田峠へ。
この季節は紅葉もきれいです。


陣馬高原下の最後のバス停には、
登山者やトレッカーが大勢集まっていた。
彼らも和田峠を登っていくのでしょう。


和田峠TTということで、タイムを計りながら登ってみた。
ヨーイ・ドンでタイムみながら登っていく、、、。

サクサクと登っていったつもりだったけど、
結果はあまり変わらず。意外と伸びないものだなあ。



森の中を走っていくと、紅葉のきれいなところも沢山ありました。

2009-11-23

[ride] Tmk (reg) round 01


Distance : 40km
Food intake : No




Cyclo-crossも悪くない。
(Specializd TC) 



冬場のコースを考えていた。

気温が下がってくると、
ロードバイクで、あまりスピードを出すのも、
山に向かうのも、さすがにちょっと躊躇します。

(気温5℃でも自転車通勤してますが。)

そんな中で、手頃なコースはないかのう、、
と思いついたのが、多摩湖。

多摩湖って(一応)自転車道が整備されているが、
ロードバイクで走るには、いろいろな意味でヌル過ぎ

だから敬遠していたのだけど、
ここでフト、CCで行けば良いんじゃないかと思ったのでした。


CCの速度域なら、そんなに風に当たらないだろうし、敢えて重たいタイヤで、軽いヒルクラするには、丁度良いんじゃないか、と。

そんなわけで多摩湖周遊をしばらく使ってみようかと思っているのでした。ソリア以上にする気もないし、アタックするわけでもナシ。ほぼ街乗りみたいなわけで、気軽なもんです。

フラットペダルで十分。
ビンディングはいらない。
シンプルなカスクでいいや。
スパッツも無し。
・・・

で、実際に走ってみた感想としては、
冬場のトレーニングコースとしては手頃かも。。

アウターギア限定で、重たいタイヤでいけば
それなりに負荷はあって、
速度も出ないし、まあ丁度良い感じです。

でもこれ、考えてみれば、
cyclo-crosssの使い方としてはまっとうだな。
負荷、距離、時間、森、などミックスして考えても、
日常生活の中のworkout balanceとしても効果的な気がする。

こんな風に、重たいタイヤに変えてから、
なんか急にCCの良さを再発見しています。



もうひとつ余談、—————

以前から思っていたのだけど、
ロードバイクに乗っているときの前傾姿勢での体の使い方には
Yogaworkoutと共通する要素を感じることがある。

特に上半身の使い方で、
いわゆる "ラクダのこぶ" を作るようなtrunk movement、
局所的にstretchしたりfixしたりすること、
同時に、一定ペースで繰り返すdeep breathing、
そして、それらひっくるめての長時間保続というところです。
気のせいかもしれませんが。

そんなわけで、どこかYoga的な発見もあるのでした。

2009-11-08

[ride] Tam (reg) round 12

Route : 多摩周回
Distance : 50km
Food intake : 水x1



体調を調整&確認するために、ちょっとしたライド。

いつもの連光寺・尾根幹には、多くのロードバイクが来ていました。
一時併走した方に、BMCのマシンを発見。

眺めてみると、"BMC Roadracer" のロゴ。ただし、SCC=スケルトン・クロスロック・コンセプトのデザインを使っていない。私はこのマシンを知らなかった。接合部の仕上げをみると、基本はアルミ+カーボン・バックで、BMC特有のT型断面も使っていない。グラフィックのテイストからすると近年のモデルではないと思うけど、車体はとてもきれいで、搭載している105も最近の型番に見えた。珍らしいなー。

実走で丁度2時間。お昼前にさっさと切り上げた後、レンズ豆を使って豆カレーを製作。たぶん大成功!

2009-11-07

[ride] Tam (reg) round 11 / Tire


Route : 多摩周回
Distance : 55km
Food intake : ドリンクx1





余り時間がないのだけど、運動不足なのでいつもの多摩周回コースに出発した。季節外れに暖かかったし...。街は良い感じに秋の晴天といったふうで、交差点を渡る人々ですらどこか快適そう。中央大あたりの山間は紅葉の入り口ですね。

ところで、通勤街乗り用のCyclocrossマシンのタイヤをRibmo 28mmにしました。ものすごいグリップ感とフカフカ感を感じる。左右に振っても、車体がすんなりと揺れない。ある意味ではすごい直進安定性? 悪く言えば重いのだけど、よく言えば安定性が増した。大体3分ぐらい、通勤所要時間が増したと思う。(44分→47分) 最初の数日は余りに重く感じてしまい、我ながら悲喜こもごもな感じ。鉄下駄だな、と。

もともとこのマシンにはスペシャの32mmがつけてあったはず。それを軽いタイヤに付け替えて1年(5000km)ぐらい乗っていたので、いつのまにかすっかり忘れていたのだけど、本来この自転車はこの安定感があったのだ。パワーをかけるとホイールと接しそうな柔らかさに深く諦念すら覚えていたフォークも、このズシッとしたタイヤとの組合せでは、むしろ適切なバランスに感じる。このマシンは元々こういう感じだったんだなーと思い出しました。